公園とパブーイギリス人(何人であれ、イギリスに住む人という意味で、)の娯楽のなかで、この二つはとても大きのではないかと思います。イギリスの静かな楽しみと賑やかな楽しみ。
イギリス滞在での最大の収穫は、人生を謳歌する人たちをたくさん目にしたことでした。
思い思いのままに楽しむ人たちは、公園にパブに、美術館にカフェにあふれていました。
その光景を見て、楽しみは人そのものが生み出すものなのだと改めて感じたのです。
木が植わっているから公園ーではない。 絵があるからギャラリーーではない。 コーヒーや紅茶が供されるからカフェーではない。
リラッックスした人が公園を作り、絵を味わう人がギャラリーを作る。 会話を楽しむ人がコーヒーを手にしているからカフェで、、、、
公園、ギャラリー、カフェ、パブは人の中にあると強く思ったのです。
昔、環境破壊の状況を示す目安としてホタルがいなくなったことをデータとして挙げたところ、ある茅葺き職人の男性がポツリとつぶやいた言葉を思いましました。
ホタルがいなくなったことより、ホタルを愛でる人がいなくなったことのほうが悲しい、、、
愛でること、味わうことを諦めたくないと思います。