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正午過ぎ、店に足を踏み入れると、椅子に座っていた数名の男性がいっせいにこちらを向き『シッ!』と人差し指を口にあてました。 彼らの目線の先はテレビ。 ドラマに見入っています。 番組の終わりの音楽が流れて、気の済んだような顔をして、ようやく男たちが腰を上げました。『で、注文はなんにする?』、、、彼ら、みんな定食屋『Chaitanya』の従業員だったのです。
―Chaitanya―私の、インドでの常宿ならぬ、常定食屋です。 店の外観は テント方式です。 正面は 残念(?)なことに、Chaitanyaは、数日前に開店一周年を記念して、外観・内装を少しばかりリニューアルしました。正面の赤い看板は以前はなくて、緑色の大型テント小屋、みたいだったのですが、手を加えられてちょっとだけ都会的になっています。 店内はオール地元民。 イラッシャイマセ、アリガトウゴザイマシタは、もちろんあるはずもなく(そういえば、インドでは聞いたことがありません)、従業員も客も、どっちがどっちかわからなくなるぐらい、溶け込んでいます(そもそも、インドでは「制服・ユニフォーム」が一般的ではなく、客かと思ったら、従業員だったり、その逆もあって、非常にわかりにくいです)。 店にはじめていった日に、従業員が「渡る世間は鬼ばかり(インド版)」に見入っていたように、とてもリラックスした、、、ん?従業員がリラックスしてどうする。いえ、お客さんも、とてもくつろげる、ゆるーい定食屋さんです。 看板メニューは「ターリー」という、おかず数種類とライス、ローティーというインドのパンが一度に食べれるインド版定食。とても美味しく、かつ、ヘルシーです。 そして、ここは、ターリーがノーリミット!つまり、おかわり自由なのです。 さてさて、どんなお料理かといいますとー メニューは日替わりです。 この日は、ダールという豆のカレー(一番奥)、ジャガイモのマサラ風味(真ん中)、そしてパニールというカッテジチースのカレー(手前)でした。まん丸のボール状のものはグラブジャームンという、お菓子です。いつもはついていないのですが、一周年記念でつけてくれています。(ローティーもお祝い事用のプーリーになっています) このお料理が、すべておかわり自由。カレーもローティーも、ライスもです。 そして、お値段、、、40Rs、日本円にして80円ですっ!! お店の経営は大丈夫かと心配になりますが、各人一皿注文するようにと決まって、、、いないのです!ですから、たまに、三人で一皿を共有していたりしているのを見ると、お店の経営は大丈夫かと心配になりますが、経営は苦しくとも(決め付けている)お店は心を込めて作って、、、いないようで、時には塩辛かったり(イラついているときに作った?!)、まったく塩が入っていなかったり(ドラマの進行が気になって入れ忘れた?!)、味に波があります。 それでも、8割方はとてもおいしく、ベジタリアンで栄養も満点。こちらに来て日がたっていなかったころは、自炊もできなかった事情とあいまって、ほぼ日参していました。 さて、従業員紹介です。 恰幅のいいのが、オーナーです。少年たちは、いくつでしょうか? 学校に行っているかどうかもわかりませんが、お客さんに「ボウズッ!」と呼ばれて、けなげに動き回っています。 右の男性が、コック長です。 味にムラがありますが、目配せでローティーをついでくれたり、勝手にメニューを変えてくれたり、(いじわるではないですよ。『こっちのほうが、栄養がアル』とかいう理由です)、親戚のおじちゃんみたいな存在です。 @@@ このお店で、思いついたことがありました。 インド人の自己中&自分勝手さについてです。 ブログでも、しょっちゅう「インド人は自己中・自分勝手」と書いていますが、日本で言う「自己中・自分勝手」とは、一見似ていて、実はまったく違うものなのです。 たとえば、日本で、客を無視して従業員がテレビに見入っていたらすごく腹が立ちますが、こちらは、そうではない。インドにハマったひとたちも、口では「本当にインドは困ったコマッタ」といいながら嬉しそうな顔をしている人をご存知な方もいると思います。(本当にイヤなひともいらっしゃるとは思いますが) どうしてかなぁと考えたら、インド人は閉じていないのです。関係をもったままの自分勝手さ、、、なにかなぁと考えたら、一番近いのは「家族」と一緒にいるときのような感覚です。構わないけどほっとかない距離感というのでしょうか。 だから、家で、たとえば兄弟が横で本を読んで私に注意を払わなくても、私は無視されているとは感じない。何かあったら、関わってくれるという温度があるからです。 インドが好きになる人は、この「温度」に惹かれた人たちなのではないかと、ターリーをつつきながら思いをめぐらせたのでした。 @@@ 味に波があって、けっしてキレイでもなくて、従業員もグダグダで、、、 それでも、Chaitanyaはこの地域ではなくてはならない定食屋さんなのです。
by tarat-tara
| 2011-12-17 18:47
| インド
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