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私の父はインド人です。日本在住45年ほどになりますが、それでも、いまだに「へ~」と思うようなことを口にします。 父にとって、昔からずっとナゾと思うのは、日本語の「人間」という言葉。Man=人、は理解できても、人‘間’と書くのがどうしてもワカラナイと言います。 日本で生まれ育った私には、当たり前すぎて考えたこともなかったですが、言われてみれば確かに、変な感じがしないでもない。 良くも悪くも自分を中心に考える、インド人的思考法と、世間や周りとの調和をおもんばかる日本人の思考法が「人間」という単語にも表れているのでしょう。 *** 来院される患者さんの大半が、会社のため、家族のためと、周りに合わせた結果、自分の健康を損なっていらっしゃいます。 そういう方たちのお話をうかがっていると、「自分のため」に何かすることに罪悪感を感じてらっしゃるような印象を受けます。 けれども、そうして「人のため」「みんなのため」と身を削っても、誰も自分のフォローはしてくれません。誰もがまずは、自分自身の面倒を見なくてはならないのです。それは、悪いことでもなんでもなくて、当然のことです。 「自分のためだけ」に生きるのは、どうかと思いますが、まずは「自分のため」に。 人を幸せにする前に、ぜひとも自分自身を幸せに。 ちょっとインド的な思考法を取り入れていただきたいと思います。
by tarat-tara
| 2010-12-19 22:49
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