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アトピーの症状に悩まされ、内向き思考になっている今の私は、知恵の輪をいじるように、‘現代病’を考えています。(前回の続きです) アトピーをはじめとする「現代病」の数々、、、よく「現代はストレス社会だ」と言われますが、私はこのことは『どうかなぁ』と思います。治療で様々な世代の方とお話をする機会に恵まれていますが、戦争時代を生き抜いてこられた方々の耐えてきたストレスは、それこそ「命がけ」。彼らの味わった精神的・肉体的苦痛は現代とは比べるべくもありません。しかも、家制度やら凝り固まった価値観やらに縛られて、それはそれは息苦しくてたまらなかったように思います。 というより、どの時代も「ストレス」はつきものなのだと思います。現代だけが特別ではないのだと私は考えています。 けれども、違う点もあります。現代は肉体的ストレスと精神的ストレスがあまりにアンバランスなのではないかと思います。肉体的にはおそらく人類史上ないほどに苦痛の少ない時代を生きているように思います。古文書などで、昔の王様の生活が記されていたりしますが、それと同じかそれ以上に豪勢な暮らしを個々人が送っています。でも、そのような王様の肉体環境にそぐわない精神的な生活のとりあわせが現代人特有の悲劇なのかもしれない、と私は考えています。 ちょっと話がそれそうなので元に戻しますが、‘ストレス’についてお話させていただきます。よく、『ストレスのせいで病気になった』というような言い方をしますが、私は先ほどお話しした理由から、「ストレスがかかる→病気になる」のではなくて、ストレスによる偏食または、過食が病気をもたらすのではないかなぁと考えています。(昔は「食べ物」が貴重で、ストレス解消に手を伸ばせるものではなかった、また、過食できるほど量もなかったのではないかと想像しています) といいますのが、今の時代、誰もが健康情報に触れていて、どうすれば健康になるかは重々承知だからです。ですが、気が乗らない仕事をして、上司に叱られて、腹は立つけど言い返すことは許されなくて、、、そんな日に、夕食として選ぶのは果たして野菜の煮つけでしょうか?私は自分の経験上、クサクサした気分のときはどーも体に悪い、いわゆる‘ジャンキー’な食物に手を伸ばしていたように思います。 それにそんな時はへんに食欲が増したりして必要以上に食べていたと思います(私はこれを自分で「肉食獣化」と呼んでいました)そんな日は寝付きも悪くて、翌朝も散々な目覚めで、、、 ふと、以前映画か何かで見た南米の街の風景を思い出しました。道端でギターをかき鳴らす中年のおじさんがいて、その周りを人々が思い思いに踊っているのです。いいなぁと思いました。上司に叱られたくやしさは、帰りの路上で踊って忘れる。その場で素敵な異性と一緒にリズムに乗れたら、もう‘上司’なんて吹っ飛んでしまうことでしょう! 歌ったり、踊ったり、毎日のおかずの一品みたいにあれば、ずいぶんと違うような気がします。 私のアトピーも、実感として「熱」の持って生き場がないときにひどくなるような気がします。美味しいご飯を頂いて、いいことも悪いこともいろんなことを感じるこのからだ、、、だけれどそれを表現する場がほとんどない。。。(以前ブログで‘出さない日本人’というタイトルでも書かせていただきました。1月8日付ブログ) 南米の道端の風景をうらやましく頭に描いています。 (まだ気分が晴れないので、こんな写真です。タイトルも‘ため息’)
by tarat-tara
| 2010-05-17 18:52
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