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インドは人とのつながりが強くて、伝統に根ざした地域コミュニティーも健在―一昔前のインドに関する記事や文章では、こうかかれることが多かったのですが、変わりました、いんど。 経済成長につれて、裕福層が増え、社会は様変わりしました。 今回、私はインドにいてその変化を目の当たりにしています。 (良くも悪くも)人とかかわりを持つのが好きで、仕事はそこそこ、でも家族や友達には熱いエネルギーを注ぐ、、、大半のインド人像はこんなでした。 もちろん今でもそんな人たちはたくさんいます。 でも、一方で、「これはどこの国の人っ?!」と、顔を覗き込んでしまうような、新人類ならぬ、新・インド人も出現しています。 新・インド人の特徴は、、、もちろん、中産階級の上のほうの人たちーつまり、お金持ちであることは間違いないですが。 人に関心がない・リラックスしてても英語で話す―のが共通しています。(旧・インド人は、ビジネスの場面では英語を使っていても、素ではヒンディーやら自分の方言で話をしていました) 彼らには、かつてのインド人のように、時間の大河に浮かぶ舟で居眠りするかのような、インド人独特のおおらかな姿は微塵もみあたりません。 ひたすら効率と利益を胸にまい進するのみ。 人間関係が希薄になった一部の日本人と、ほとんど変わらないメンタリティーの持ち主です。 これまで、今の日本にはない何かをインドという地に求めてきていた人にはショックな変化だと思います。 *** 野菜などに‘有機’やら、‘オーガニック’やら言われますが、私はこの意味を「つながり」ととらえています。 土の中の微生物やら周りの気候と協調して豊かな土ができるように、社会も、人とのつながりがある社会が栄養のある「オーガニック」な社会で、それはインド(日本)だからイイとかワルイとかそういうことではなく、人間関係の豊かなつながりがあるかどうかなのだと思います。 インドはこれまで本当に豊かな「オーガニック社会」でした。 でもそれが急激に変化しています。 人にはお構いなし、自分さえ良ければそれでいい。 こういう考えが横行するようになっています。この変化は残念なことですが、でも、見方を変えると、つながりさえ築いていけば、どこでも豊かな社会になるともいえます。 たとえば、東京はコンクリートジャングルといわれることもありますが、人間関係の根が張りさえすれば、そこは豊かな土壌になります。 人の花が咲くのは、そんな土地なのだと思います。
by tarat-tara
| 2011-11-26 02:49
| インド
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