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もし『人生は虚しい』と言われたら、皆さんはなんとこたえますか? 『そのとおりだ』?『そんなことはない!』ですか? でも、もしその人が満面の笑みをたたえていたら、、、返事をする必要はないかもしれません。 ***** 7月23日に「ギャラリーきのこ」で月に一度行われる‘不思議なお茶会’に行ってきました。今回のゲストは『乳豚ロック』の著者、森田一哉さん。小説のテーマはズバリ‘明るい虚無’。 物語は、40歳を過ぎた男が、はっきりとした目的もなく、「ロックが好き」という理由だけでロンドンに行きそこで暮らす―というストーリー。明確な目的もなければ所持金もない、ということで、自然とロンドンの低所得者層=外国人と交流するようになります。そこで起きた出来事が小説のエピソードとなりますが、とくに劇的なエピソードもなく(‘なく’の連続ですね)、淡々と話は進みそして終わります。こう書くと、なんだかしらけた話のように思われるかもしれませんが、読み終わった後には不思議な明るさと、はかない確信―何に対してかははっきりしませんが―みたいなものが胸に残っているのに気付きます。 人生の虚しさを進んで受け入れることを教わった気がするからかもしれません。 *** 今の時代は、昔と比べると‘自由’なはずなのに、勝ち組だとか、己の価値観だとか、誰もがどこかリキんでいるような気がします。そんな世界をよそに、森田さんは透明な気持ちでこの世と向き合っています。それを示すシーンが小説の中に出てきます(この部分は実際の体験から書かれたそうです)―バタシー発電所という、廃墟となった巨大施設に、主人公はある日町中で遭遇して、激しくときめきます。自分の置かれた状況や将来の展望のなさ、そんなもろもろの懸念事項にはピクリとも動じなかったのに、唯一この時だけイキイキとその光景を味わうのです。この心の鮮度の良さと自分の価値観に対する忠実な反応が読んでいてとても心地よかったです。感受性のレンズを曇らせないでいること―人生の虚しさを楽しむ秘訣はそんなところかなぁと思いました。 明るい‘もののあはれ’、結構心に効きます。興味を持たれましたらご一読ください。
by tarat-tara
| 2010-07-31 11:02
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